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平塚駅北口より徒歩一分。 バスロータリー沿いのこの老舗和菓子屋を皆さんは御存知だろうか。 囲碁最中、上生菓子、季節感にあふれる和菓子を楽しめるこの店を紹介したい。 鷺月堂は、地元で長く愛されてきた和菓子店として知られ、その魅力は単なる“甘いお菓子”にとどまらない。 平塚といえば囲碁。 昭和初期、囲碁界に新風を吹き込んだ木谷 實九段は、自宅を木谷道場として、大竹英雄名誉碁聖など多くの棋士を育てた。 木谷先生はこの鷺月堂の酒まんじゅうが好物で対局前には必ず召し上がっていたとのことだ。 そのようなご縁で毎年秋に開催される「湘南ひらつか囲碁まつり千面打ち」を記念して、木谷先生の碁石を形取り平塚の土産品として販売を始めた。 一口サイズの最中で、白の皮は白いんげん豆、茶色の皮は高級小豆を使用しているそう。 木谷先生御用達の酒まんじゅうも販売されている。 また、鷺月堂の和菓子は見た目の美しさも大きな魅力である。 四季折々の自然や行事を表現した上生菓子は、まるで小さな芸術作品のようだ。春には梅、夏には桔梗、秋には紅葉、冬には干支や扇、松竹梅など、季節感を大切にした意匠が施されている。 四季折々の自然を感じて食べると、同じ上生菓子も違う味に感じられ季節を実感することができる。 この他にも桃の節句には桜餅、端午の節句には柏餅など様々な和菓子を販売している。 さらに、地域とのつながりも鷺月堂の魅力の一つである。 地元の人々の日常の中に自然と溶け込み、祝い事や法事、季節の行事など、人生の節目に寄り添ってきた存在だ。 子どものころに食べた思い出の味を、大人になってからも変わらず楽しめるという安心感は、長年続く老舗ならではの価値といえるだろう。 店構えも落ち着いた雰囲気で、どこか懐かしさを感じさせる。 ガラスケースに並ぶ和菓子を眺めながら選ぶ時間は、忙しい日常の中でほっと一息つけるひとときだ。 店員の丁寧な接客も温かく、初めて訪れる人でも安心して買い物ができる。 スタンプカードも存在しており、季節の味を楽しむとともにスタンプを集めてみてほしい。。 鷺月堂は伝統を守りながらも時代に合わせた工夫を重ね、地元平塚の文化の一部として根づいている。 味、見た目、そして人とのつながり。そのすべてが調和しているからこそ、多くの人に愛され続けているのである。 平塚駅北口より徒歩一分。 和菓子屋鷺月堂ぜひ訪れてみてほしい。
鷺月堂


















