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広島電鉄株式会社インタビューのイメージ
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広島の新しい価値を、
全国へ発信していきたい

2025年3月19日

日本全国の鉄道駅と周辺の街の魅力をガイドする無料アプリ「ekinote(エキノート)」。
2022年3月の実証実験スタート時からの共創パートナーである広島電鉄株式会社新しいウィンドウが開きます(以下、広電)の前田実可さんと坂元麻里さんのお二人に、導入の経緯、ekinoteを活用したイベントの手応え、アプリの今後に期待することなどについて語っていただきました。

前田実可さんの画像
前田 実可さん
広島電鉄株式会社
秘書室 係長
坂元麻里さんの画像
坂元 麻里さん
広島電鉄株式会社 地域共創本部
地域共創事業部 地域交流事業課 係長

情報発信ツールの必要性を
考える中で出会ったekinote

ーー広電さんがekinoteを知ったきっかけと、導入するまでの経緯を教えてください。

前田さん:
(以下、
前田)

コロナ下にあった2020年、広電では今後どのように社会に貢献できるかを検討する社内研修を実施していました。その活動の中で、これからは情報発信ツールを持つ必要性があるのではないかと考えていたところ、長年取引のあった三菱電機さんから新規プロジェクトとして立ち上がったekinoteをご紹介いただき、これは面白い取り組みだと思ったのがきっかけです。

話し合いをする中で、お互いに必要なパートナーになれると感じ、広島での実証実験を一緒に始めましょうという話になりました。導入に向けて、社内の地域交流事業課も巻き込んで、坂元と私を含む数名で三菱電機さんと対話を重ねるところからスタートしました。

広島の街を走る広電の画像

ーー最初はどのような形でサービスインされたのでしょうか?

前田:

広電の全78駅中16駅分のコンテンツを準備するところからスタートしました。アプリ用に駅の写真が必要だったのですが、すべての駅の写真をストックしていなかったので、三菱電機さんにお手伝いいただきながら一緒に駅の撮影を行い、各駅の「エキガタリ」タブに掲載する記事や「マチ」タブに掲載する店舗情報などを選定しました。そして半年後には、全78駅のコンテンツを取り揃えることができました。なかなか大変でしたが、今となっては良い想い出です。(笑)

実証実験開始時のニュースリリースはこちら新しいウィンドウが開きます

193名が参加したデジタルスタンプラリー、
広島愛を感じた投稿キャンペーン

スタンプラリーとキャンペーンの告知画像
好評を得たデジタルスタンプラリーと、投稿機能を活用したキャンペーン

ーーekinoteを活用したイベントについてお聞きします。
デジタルスタンプラリーを実施されたきっかけと、実施後のご感想をお聞かせください。

坂元さん:
(以下、
坂元)

広電では毎年11月23日に、日頃の感謝をお伝えする「ひろでんの日」というイベントを開催しています。ちょうどその企画を検討していたタイミングで、三菱電機さんからekinoteの新機能としてスタンプラリー機能を開発されたというお話をいただき、ぜひやってみましょうということになりました。

これまでの「ひろでんの日」はイベント当日のみ会場に足を運んでいただく形でしたが、デジタルスタンプラリーを導入することで、事前に普段行かないような駅に訪れてもらい、スタンプを集めてから会場にお越しいただくという新しさがあり、実際に多くの方々に喜んでいただきました。スタンプのデザインにもこだわり、全部集めたくなるような人気車両のスタンプを作製し、コンプリート賞と参加賞の景品をイベントでしか手に入らないオリジナルキーホルダーやシールにしたので、多くの方に楽しくご参加いただけたのかなと思っています。特にご家族連れのみなさんに好評で、おかげさまで193名にご参加いただき、108名もの方がコンプリートされました。コンプリートされた方のほぼ全員が「ひろでんの日」に来場いただいたので、イベントへの集客手段としても抜群だと思います。

デジタルスタンプラリーの詳細はこちら新しいウィンドウが開きます

スタンプラリーのスマフォ画面と景品の画像

ーー「広島愛をekinoteで叫ぼう!」投稿キャンペーンについては、いかがでしたか。

坂元:

お客様目線の魅力的な広電沿線情報をもっとekinote上に増やしていきたいと考え、三菱電機さんと意見交換する中で投稿機能を活用したキャンペーンのアイデアをいただきました。投稿しやすい「魅惑の広島グルメ」のような投稿テーマに加え、「ひろでん撮っておきスポット」や「地元チーム愛が光る風景」など広島らしいテーマをいくつか設けました。結果的に、広電の車両が映える広島の街並みを美しく撮ってくださった方が凄く多くて、みなさんの広島愛を実感することができました。中には地元民の私たちでさえ知らない場所もあり、「どこだろう?」と探してみたくなるなど、お客様からもekinoteの新しい楽しみ方を教えていただいたキャンペーンでした。

投稿キャンペーンの詳細はこちら新しいウィンドウが開きます

投稿キャンペーンの画像

ーー広電さんでは宮島線沿線活性化プロジェクトも推し進めています。
ekinoteとの連携について期待されていることはなんでしょうか。

坂元:

宮島線沿線活性化プロジェクトのコンセプトは「沿線の魅力を知り、届ける。沿線の豊かな日常を、地域とともにつくる。」というものですが、これはまさにekinoteが目指しているものと合致していると思います。まだプロジェクトは始まったばかりですが、活性化プロジェクトチームと三菱電機さんで色々と意見交換をしながら、宮島線の沿線にお住まいの方々にekinoteを沿線情報投稿のファーストチョイスとして使っていただくための取り組みを今後も進めていきたいと考えています。

広電宮島口駅の画像

ーー三菱電機とお仕事をされて、どのような印象をお持ちですか?

前田:

メンバーは同世代が多いというのもありまして、前向きで建設的な話がしやすい印象です。私自身、他社の方とここまで膝を合わせてプロジェクトを進めていくことが初めてだったので、最初は発言も遠慮がちでしたが、今は遠慮なく言わせていただいております(笑)。でも、それに対して真摯に、親身に対応してくださるので、良い感じのキャッチボールができていると思っています。

メンバー集合写真
坂元:

ekinoteの実証実験初期からお声がけをいただいて、本当にゼロから一緒に作り上げてきたと思っています。機能的な面に関して、公共交通事業者として忌憚のない意見もお伝えさせていただいていますし、それが最終的にekinoteの機能改善に繋がって、より多くの企業にとって利便性の高いサービスになることを期待しています。

それと、他の事業者がどんな課題を持っているか、どういう地域でどんな取り組みがあるか、これは広島でも使えるのでは、という情報を色々いただけるのが、やはり全国にネットワークがある強みだなと凄く感じています。私たちの考えを汲んでいただきながら、しっかり考えてくださるだけでなく、パートナーとして意見交換しやすい環境を作っていただいて感謝しています。

前田さんと坂元さんへのインタビュー風景

強みは「行きたい」と思っていただける
地域魅力を全国へ発信できるところ

ーー共創活動をされている中での気づきや、感じたことついてお聞かせください。

坂元:

街づくりに関わり、地域の方々と対話させていただく中で感じるのは、交通はあくまでも街をつくるひとつの要素でしかないということです。「遊びに行きたい、あれを見てみたい」というきっかけがないと、交通は使ってもらえないものだとコロナの時に改めて痛感しました。やはり、「行きたい」と思っていただけるものを発信することが凄く大事で、ekinoteの強みはそれを全国に届けられるところだと思います。広島から外へ情報を発信するとなると、やはり費用やターゲティングの話にもなってくるので、それらの課題をデジタルの力で打開できるekinoteは画期的なサービスではないでしょうか。

広電としても、お客様と対話できるイベントや企画を実施することで、さまざまなご意見を頂戴する機会を増やしているところですが、多くの広島の企業・団体にもekinoteのビジネスアカウントを取得いただき、一緒に広島を盛り上げるべく積極的に発信していただけるようになると良いなと思っています。

前田さんのインタビュー風景
前田:

引き続き多くの方々にekinoteを知っていただく活動をしながら、機能面でも継続して使い続けたいと思えるものに三菱電機さんと一緒にアップグレードしていければと思います。例えば、投稿が増え続けるようにするためには、投稿するモチベーションが必要ですよね。ekinoteの投稿は匿名扱いなので気軽に使える点が他のSNSと違うところですが、「いいね!」ボタンがあったらもっと良いねという話もして、いま三菱電機さんが検討されています。

今後も既存ユーザーには継続して使っていただきつつ、新規のユーザーも獲得していくことを一緒にやっていきたいですね。やはり、全国の人がパッと、偶然に広島の情報に出会えるというのは凄い。他にあまりないツールだと思っています。

坂元さんのインタビュー風景
坂元:

それと、これは根本的な課題ですが、広島観光というと新幹線でビューっと来て平和記念公園と宮島を見て、その日のうちに京都などへ行ってしまう方が凄く多い。私たちがekinoteを使わせていただいた理由のひとつに「ちょい乗り、ちょい寄り」を増やせるきっかけになるのでは、ということがありました。いつもはA地点からB地点へ行ってしまうところを、例えばCという地点が真ん中にあって、面白そうだからちょっと降りてみようということになれば、私たちにとっても地域にとっても嬉しい話です。

なので、ekinoteが多くの人に広島を好きになってもらい、その「好き」を投稿してもらえるような、広電とみなさんを繋いでいくような存在にしていけたらいいなと思います。そのためには、広電はもっとみなさんに好きだと思ってもらえるようなことを発信し続けていく必要があると考えています。

広島の風景画像
広島の風景画像

ekinoteなら、レールを
繋げられなくても相互乗り入れできる

ーー企業や自治体とのコラボなど、
今後ekinoteを活用してやってみたいことはありますか。

坂元:

2023年に千葉県の銚子電鉄さん、航空会社のスプリング・ジャパンさん、東日本旅客鉄道千葉支社さん等、たくさんの関係者と広電が連携しまして「広電から銚電への100周年バトンリレー」というものを実施しました。その時、銚子電鉄さんの犬吠駅で広電がイベント出展させていただいたのですが、広電のビジネスアカウントでekinoteの「犬吠駅」に「イベントやります」と投稿させていただきました。

首都圏では、鉄道会社同士では実際に相互乗り入れがありますが、ekinoteなら、レールを繋げることは絶対できないお相手と簡単に「デジタル相互乗り入れ」できてしまう。ekinoteを通じて繋がることができるって、とても面白いことだなと。少し前にekinoteを活用する事業者が集い、意見交換をする場を設けていただいたことがあるのですが、鉄道会社や自治体・観光協会も含めて、お互いの共通点を見出して全国規模でのイベントやプロジェクトを一緒に実施できたらと思っています。

前田さんと坂元さんへのインタビュー風景

ーー最後に、お二人がekinoteの今後に期待することについてお聞かせください。

前田:

初期の頃は、情報発信は事業者側が行いユーザーは情報を見るだけだったのが、機能がアップデートされて投稿もできる、スタンプラリーにも参加できるようになりました。今は全国の駅にチェックインしておでかけの履歴を残せる機能もあるので、移動する度に「ekinoteを開こう!」という気持ちになるユーザーが増えることを期待しています。

GPSの位置情報に応じてホーム画面の現在地最寄駅と周辺情報が変わるので、スタンプラリーを実施した時も、次の駅に着く前に多くの方々にekinoteの駅周辺情報の記事を見ていただいていました。全国版スタンプラリーがあれば、旅先でekinoteを開いたらスタンプを獲得できて面白いですね。そのように、情報入手・投稿以外でも楽しめるものになれたら良いですね。

坂元:

あとは、データの利活用ですね。ビッグデータが蓄積されれば、お客様がどのように広島を観光されているか、どのような情報に興味があるのか等、様々な分析が可能になると思いますし、これこそがデジタルの強みの部分なので。このあたりも三菱電機さんに教えていただきながら、新しいアイデアを含め色々とご提案いただき、広島の新しい価値を創り出す共創活動をしていきたいと考えています。

日本初のまちなかスタジアム、「エディオンピースウイング広島」の開業につづき、広島駅も新しくなって広島はこれからますます盛り上がっていきますので、ぜひ訪れていただきekinoteをどんどん活用していただければと思います。

広島の風景画像
広島の風景画像

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